大豆ミート豆ちしき
大豆ミートとは??
大豆ミートとは、大豆を主原料とした植物性のお肉のことです。
「大豆肉」「大豆たんぱく肉」「ソイミート」など様々な呼称があるのが大豆ミート。
動物性の原材料を使っていないことからヴィーガンやベジタリアンなど菜食主義の方に重宝されています。
近年は食肉と遜色ないたんぱく質を含みながら、食肉と比べてカロリーが低いことから、ヘルシー志向の方からも注目を集めています。
大豆ミートは今話題のプラントベースフード
プラントベースフードとは、肉や魚などの動物由来の原料を使用せず、豆や野菜などの植物由来(プラントベース)の原料から作られた食品や飲料のことです。
大豆ミートは、プラントベースフードとして、これからも話題を集める食材です。
大豆ミート
大豆ミートを使った様々な料理
形状に合わせて様々なメニューを作ることができます。
ミンチタイプ | キーマカレー、ミートソース、ハンバーグなど |
---|---|
ブロックタイプ | 唐揚げ、ナゲットなど |
薄切りタイプ | しょうが焼きなど |
その他 | ハム・ソーセージ |
earthmeatを使えば今までになかった新しいメニューをお作りいただけます。
-
のカレー
-
の唐揚げ
-
のかつ
-
のパワーサラダ(ケイジャン)
-
の香味野菜のサンドイッチ
-
のミネストローネ
大豆ミート人気の理由
大豆ミートが人気の理由は、ヘルシーさももちろんですが生産過程において社会課題の解決に繋がることでも注目されています。
大豆ミートの生産量が大きくなれば、地球温暖化防止にもなります。
また、大豆の生産に必要な水の量も、畜産よりも少ない量で済むので、水資源を守ることにも繋がります。
大豆ミートは、体にも地球にもやさしい食材なのです。
背景は世界的なたんぱく質危機??
FAO(国際連合食糧農業機関)の調べでは、2030年頃にたんぱく質の消費量が生産量を上回る「Protein Crisis」が起こると予想されています。
そう遠くない未来に動物性のたんぱくと同じくらい、植物性のたんぱくが食卓に並ぶことが当たり前になるのかもしれません。
【出典】Nikos Alexandratos and Jelle Bruinsma (2012), WORLD AGRICULTURE TOWARDS 2030/2050, Food and Agriculture Organization of the United Nations[http://www.fao.org/3/a-ap106e.pdf] (最終閲覧日:2020年11月19日)より作成
世界の大豆ミート事情まとめ
各国のプラントベースフードの棚事情をearthmeat営業担当者が調査しました。
【日本】~市場規模は5年で5.1倍!乾燥タイプが主流~
日本では常温で保存できる乾燥タイプが主流の印象です。乾燥タイプは、湯戻しと水切りをしてから料理に使います。ミンチタイプ、薄切りタイプ、ブロックタイプなど様々な商品が並びます。2020年からハム・ソーセージなどの加工食品も増えてきました。
チルドの加工食品が増えてきたことで、動物性のハムなどの畜肉加工品の棚にも並べて置かれるようになり、新しい選択肢としてより消費者の目に留まりやすくなってきています。
大豆ミートを選ぶ理由としては、コレステロール対策やカロリーが食肉と比較して低い点などヘルシーな部分に着目する人が多いようです。
【出典】日本能率協会「人工肉世界市場2023年に1500億円規模に」,2019年4月公開(最終閲覧日:2020年11月19日)より作成
【アメリカ】~未来のハンバーガーの代替食材!Beyond Meat, Impossible Foods が牽引~
アメリカでは全く新しい食品として浸透している印象です。Beyond Meat, Impossible Foodsなど各メーカーの名称にも“新しさ”が前面に出ています。
飲食店でひとつの選択肢としてメニューに並んでいるほか、スーパーの畜肉加工品の棚や「ヴィーガン」の大きな棚ですぐに見つけることができます。
実はアメリカの「ヴィーガン」「ベジタリアン」の方の比率は日本とあまり差がないと言われており、近年のヴィーガンブームは、週に1回などときどき「お肉を休む日」を取り入れる「フレキシタリアン」(flexible=柔軟+vegetarian=菜食主義者の造語)の増加によるようです。
大豆ミートはサステナブルな側面と大きな社会問題となっている肥満対策として食べられているようです。大豆ミートを使ったハンバーガーパティが多く、ヘルシーなものは食べたいけど食べたいものを食べたいという意思が伝わってきます。
調査をしていて印象的だったのが、大豆ミートのハンバーガーと和牛を使ったハンバーガーが同じくらいの値段で売られており、その価格が受け入れられているということでした。
【ヨーロッパ】~ベジタリアン向け・多品目~
ヨーロッパのスーパーの棚には様々な種類・メーカーの商品が並びます。大豆ミートが置いてある場所も健康的な食品を好む消費者向けにBioコーナーだったり、フレッシュジュースの棚の横だったりと目につきやすい位置にあります。
ヨーロッパは動物福祉、環境保護の観点からプラントベースフードの開発が盛んに行われています。
ヴィーガン・ベジタリアンという考え方もイギリス発祥で、ベジタリアン向けの棚が用意されているのも大きな要因かもしれません。
ひとくちにヨーロッパと言っても地域差はあり、ドイツ、オランダ、イギリスは特にベジタリアンやヴィーガン商品のバラエティが多く、至るところで簡単に購入できる印象です。
【アジア】~宗教的背景もあり導入がすすむ~
アジアでは宗教的な背景から菜食主義の人も多いようです。特に台湾にはオリエンタルヴィーガン(にんにく、にら、ラッキョウなどの五葷を食べない菜食主義者)と呼ばれる人たちも多くいます。
お肉を食べない人も多いことから日本よりも大豆ミートが受け入れられやすく、日本よりも先にBeyond MeatやImpossible Foodsが進出しています。また宗教的・文化的な背景から、ローカルなプラントベースフードも手軽に購入できるようです。
【おまけ】ヴィーガン、ベジタリアンとは?
ヴィーガンもベジタリアンも、個々人の価値観やライフスタイルによりさらに細分化され、厳密に食べるもの・食べないものは多岐に渡ります。ヴィーガンもベジタリアンも共通して動物性のお肉や魚は食べません。 乳製品や卵など、肉や魚以外の動物性の食品を口にするかしないかがヴィーガンとベジタリアンの基本的な違いです。
【下図の出典】観光庁「飲食事業者等におけるベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド」,2020年4月公開(最終閲覧日:2020年11月19日)
世界的にベジタリアンの人口は増加していますが、宗教的な背景からアジアが一番多いとされています。
ベジタリアンというと欧米のイメージをお持ちの方も多いと思うので、意外に思われるかもしれませんね。